発音が上手くなるためにはどうしたら良いか?
これには、
1. 心構え
2. 理論的アプローチ
3. 実践的アプローチ
という大きな3つの方法があります。
どれを欠いても正しい発音を身に付けることはできません。
今日はまず「心構え」から解説します。
元来、日本語の音韻組織は西欧諸国のそれと異なり、単純な構造を持っています。
例えば、日本語は音声の基本単位である音素の数が22なのに対して、英語は44、
最も多くの音素を持つグルジア語では66もあります。
音節で言えば、日本語は約107個だが、英語は千数百にも上ります。
人の脳の中には、一人一人の母語の音韻組織がしっかり刻み込まれており、
オトナの脳は耳から入る外国語の音も、体系化されたこの音韻組織の中に
無意識に組み込んでいきます。
例えるなら、日本人の頭の中は、
マンションの中に107部屋が出来上がっているようなものなのです。
外国語を学ぼうとする時は、まずは、
「個々の言語がそれぞれ異なる音韻組織(≒部屋)を持つのだ」ということを
強く認識する必要があります。
その限られた部屋数の中に、英語ならその何十倍もある音節の全てを無理矢理
収めようとしても無理な話だと理解しましょう。
ラの部屋にLもRも収めてしまえば、lice(シラミ)とrice(御飯)の区別が出来なくなるし、
アの部屋には何種類もあるAの発音がひしめき住むことになると大混乱を起こします。
これがいわゆるJapanese Englishを生む原因となるのです。
「では、部屋の壁をぶち壊してリフォームすればいいのではないか?」
と思う方もいらっしゃると思いますが、
既に刻み込まれた部屋の壁を壊すことは大人の脳では不可能に近いのです。
既存の部屋の壁は一旦忘れて、新しいマンションを立てるつもりで取り掛からなくてはなりません。
心構えは以上です。
あくまで、イメージの問題ですが、「マンションの部屋」を連想して理解してください。
では、その心構えが出来たところで、実際に学ぶにはどうしたら良いか?
これには、理論的アプローチと実践的アプローチという大きな二本柱があります。
どちらを欠いても正しい発音を身に付けることはできません。
2本柱については次回。
本日はこれまで!
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今日の十戒(モーゼ風)
発音上手の心構え:
★ 「個々の言語がそれぞれ異なる音韻組織(≒部屋)を持つのだ」と認識するべし。
★ 部屋には、無理矢理、入居させるべからず。
★ 部屋の壁を壊すよりも、新しいマンションを立てるつもりになるべし。
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